ふじの宿

主にドラマやライブの雑多な感想を書いています。

麒麟がくる19話「信長を暗殺せよ」 ネタバレ感想

こんにちは。放送中断のカウントダウンに怯えております藤野です。さて、麒麟がくる19話の感想です。ネタバレを多分に含みますので未視聴の方はご注意くだされ。

目次 

 

 

信長、母との決別

前回、弟信勝を殺した信長。弟を溺愛していた母、土田御前に詰められます。お前は弟だけでなく母も殺したのだと。完全に信長と母との心の繋がりが断ち切られてしまったように思えました。母との対面を終え、帰蝶の元へ。

「終わった」

と一言。弟も母も失った信長ですが、帰蝶はそばにいます。心のなぐさめになっていることでしょう。もしも帰蝶を失ってしまうことになったら…考えただけでおそろしい。

 

十兵衛歓喜

1558年(永禄元年)、舞台は越前に移ります。美濃から逃れて早二年。十兵衛は子供達に読み書きを教えて生計を立てます。そんな折、京の将軍の元へ朝倉義景の使いとして赴くことに。久しぶりの京、将軍義輝様に会えることに喜び、煕子に報告します。しかし煕子はどこか調子が悪そう。十兵衛が体調をみていると…。「ややこができた」と煕子さまが報告。これには十兵衛大歓喜。きつく煕子を抱きしめます。明智家の皆様おめでとうございます!!!ここの十兵衛の喜びようがすごく可愛かった笑。テンションmaxで母上に報告にいく声の大きいこと笑。喜ぶ十兵衛のすがたにうれしそうな煕子さまもかわいかった~!!ゆっくりと、しかし着実に夫婦を育んでいる明智夫妻のイチャイチャが見られて余は満足じゃ。

今回のニヤニヤポイントでした。ここでニヤニヤしておかないとね、この後不穏しかないですからね…心せよ。

 

細川藤孝、藤英との再会

今回は京組との再会祭りです。まずは細川藤孝、三淵藤英兄弟と再会。藤孝殿、先週は本当にありがとうございました~!藤孝殿の書状のおかげで越前に滞在できるようになりましたから。今回サシで酒を飲み、公方様(義輝)の様子を相談するなど、どんどん近しい関係になっていく十兵衛と藤孝。これは将来の親友ですね。共通の理想をもって同志になっていく過程をこれからも楽しみに見ていきたいです。それにしても十兵衛の新しい素襖、深くていい色だなあと思っていたらあれ義景様からのレンタルだったのですね。これがいいあれがいいと思案する義景様を思いうかべたら笑っちゃいました。

 

松永久秀6話以来の登場

松永様まってた~~!!本当に久々登場の松永久秀。十兵衛とは11年ぶりの再会だそう。いやあ、松永さん良いわあ。今までは私の中で、常に腹の内に何か秘めてる油断ならない奴、というイメージだったのですが、この松永さんほんとにチャーミング。光安叔父上亡き今貴重ないやし枠です。どうか松永さんはずっと松永さんでいてください。

 

十兵衛と義龍

そして今回の個人的ハイライト、十兵衛と義龍(高政)の再会、そして別れです。美濃より上洛した義龍。タイトルにもあるように信長の暗殺を企てます。それを藤孝殿から知らされた十兵衛は松永久秀に暗殺阻止の協力を求めます。松永さんは義龍に暗に計画はすでに知られているぞと脅し、暗殺を中止させます。松永久秀を動かしたのが十兵衛だと気づいた義龍は十兵衛を呼び出し、二人の最期の語らいの場を設けます。

はあああ…。良いシーンだった。1話以来、志を共にした瞬間もあれど、だんだんとすれ違い、こじれ、ついに敵味方になってしまった二人。沈みかける夕日をバックに言葉を交わす構図が長良川前の十兵衛&道三の会話と対照的でとてもきれいだったなあ。美濃にいる間、終ぞ分かりあえなかった二人ですが、お互いが違う道を歩みはじめ、二年という時を経た今冷静に互いをみることができるようになったと思います。義龍にとって十兵衛は竹馬の友であり、どこまでも信頼できる、したいと思っている人。父を倒したものの周りに心を通じ合わせられる人がいない義龍は、自分に仕えないかと十兵衛に提案しますが…十兵衛の答えは否。すでに「大きな国をつくりたい」という、道三から受け継いだ理想を体現したいと考える十兵衛と、美濃一国をまとめることを目標にしている義龍ではもう同じ方向をみることはできないのでしょう。十兵衛にとっても義龍は確かに友であった。しかし共に歩むことはできない。最期の最期に初めて本音で話せたように思える二人。互いを完全に許すことはできないでしょうが、今までのわだかまりは解くことはできたようでよかったです。十兵衛が美濃と完全に決別したのだと感じました。

そしてぽつりとでた、義龍の「父上」という言葉。心では道三のことを父であると認めていたのでしょう。もし大きな国の話を親子でしていたら…少しでも二人で語らうことができていれば…もしもを考えると切なくなるばかりです。

これが最期の邂逅となる十兵衛と義龍。こじれ続けた二人は最後は確かに友であった、と信じたいです。

 

公方様の苦悩

5年ぶりに京に戻ってきた将軍義輝様(公方様)。しかし京の実権は三好長慶が握っており、その力はますます強くなっています。将軍を中心に平らかな世を作りたいという願いをもっていた公方様ですが、今回はその表情に陰りが見えました。将軍の力の衰えを肌で感じ、諦観のにじむ公方様。向井さんのお顔もあいまって本当においたわしい…という感情が真っ先に浮かんできました。麒麟がくる世を望む義輝様、本当に報われてほしい…義輝様の今後を思うと、涙しかありません。今後の京の展開から目が離せません。

 

信長とは如何なるものか

今回は十兵衛と京の武将達が信長という人物について語る場面が複数ありました。藤孝殿に暗殺計画を知らされたときには聖徳寺の会見時の信長の発言を藤孝殿に伝え、「やすやすと死なせたくない男だ」と信長を買っている十兵衛。松永さんは実際に信長と言葉を交わしたようですが、信長の評価は「妙な男」「うつけだが、ただのうつけではない」と、あまりよくはない評価。しかし十兵衛から、道三が信長に期待していたことを教えられると目の色が変わる松永さん。この二人も将来的に信長に仕えると考えるとわくわくします。しかし松永さんの山城守(道三)推し具合があいかわらずすごい笑。生きている間に一回あってみてほしいかったな…絶対反応おもしろい。十兵衛と松永さん、勝手に道三チルドレンと心の中で呼んでます(またはムホン組)。

 

さて、長くなりましたが今回は以上になります。美濃、尾張の内戦が一段落し、いよいよ外との戦いが多くなっていきます。そんな世界の広がりを京という舞台を通して感じる今話でした。

 

次回は桶狭間序章!最終形態、風間家康初登場です。楽しみにまっています。

それでは。