SexyZoneに似合う百人一首を考えてみた
こんにちは、ブログでSexyZoneについて書くのは初めてになります。ふじのです。
SexyZone、結成9周年おめでとうございます。
それはさておき、
綺麗なものには綺麗なものが似合う
というわけで(どういうわけ)、タイトル通りセクゾのメンバーに似合う百人一首を考えてみたので紹介していきたいと思います!
今回は恋のうたに限定しています。
また、あくまで”似合う”歌であって、彼らがこんな恋愛をしそう、という判断基準ではありません。雰囲気やキャラクターに合いそうなものを直感で選んでおります。
では早速いってみましょう!
目次
佐藤勝利
第十三首 河原左大臣
陸奥の しのぶもぢずり 誰ゆゑに
乱れそめにし 我ならなくに
『しのぶもぢずりの布のように、誰かのために心を乱すようなわたしではないのに、あなたの事を想うとわたしの心は乱れはじめる』
【陸奥(みちのく)】東北地方。
【しのぶもぢずり】福島地方にある乱れ模様に染めた布のこと
勝利くんの候補は五首あったのですが、不器用な恋心や心の乱れをうたったものが多くありました。普段感情の振れ幅は大きくないがゆえに、いざ心ゆさぶられる存在に出会ったとき、思いの伝え方がわからない、そんなイメージが歌たちから浮かびました。
次点は、
今はただ 思ひ絶えなむ とばかりを 人づてならで いふよしもがな
『今、あなたとの恋を諦めたという事だけでも、人に頼まずに、自分の口から直接あなたに伝える事ができればいいのに』
です。
キーワード:月 不器用な恋 心
中島健人
第三十八首 右 近
忘らるる 身をば思はず ちかひてし
人の命の をしくもあるかな
『あなたに忘れ去られてしまった我が身の事よりも わたしを愛してくださると神様に誓ったあなたが神罰を受けはしないかと心配です』
健人くんはドラマティックな恋愛がとことん合う。他の候補も相手にどでかい感情をむけているものばっかりでした。それから女性作者率が非常に高い!候補六首のうち半分が女性。メンバー内最多でした。上記の歌も女性作者です。女性的な、といったら偏見になるかもしれないですが、綺麗なだけでない愛憎入り交じった感情のぶつけ合いがよく似合いますね。
次点は、
第五十四首 儀同三司母(高階貴子)
忘れじの ゆく末までは かたければ 今日を限りの 命ともがな
『わたしの事を忘れないと約束をしてくれましたが、いつまでその約束を守れるか難しい事です。それならばいっそ、まだあなたに思われている今日限りの命であってほしい。』
です。
キーワード:世 永遠 罰
菊池風磨
第五十八首 大弐三位
ありま山 ゐなの笹原 風吹けば
いでそよ人を 忘れやはする
『有馬山から猪名の原野にそよ風が吹き降りれば、篠笹の葉も風に揺れる。そうです、その音のように、どうしてあなたを忘れたりすることができるでしょうか。』
風磨くんは後悔の歌が似合う(確信)。自分主体で動くことは得意だけど、受け手にまわったとたんタジタジ。失ったものの大切さを別れてから身にしみて知る、そんな歌が多く候補にありました。それから健人くんほどではないですが、風磨くんも女性のうた多めでした。上記の歌も女性作者です。ちなみにちびーずは全部男性作者でした。選ぶときは作者を気にせずに内容だけで選んでいたのですが、こんなにハッキリ分かれるとは自分でも意外でした。
次点は、
第三十首 壬生忠岑
有明の つれなく見えし 別れより あかつきばかり うきものはなし
『あなたと別れたあの時も、無情な夜明けの月がありましたが、今でも有明の月がかかる夜明けほどつらいものはありません。』
【有明】夜明け
です。
キーワード:風 別れ 揺れる
松島聡
第四十二首 清原元輔
契りきな かたみに袖を しぼりつつ
末の松山 浪こさじとは
『袖をしぼれるほど涙で濡らしながら、二人で約束をしましたね。末の松山を波が決して越す事がないように、わたしたちの心も決して変わることはないと』
聡くんの候補たちは狭い世界での重い愛を歌ったものが多かった。恋人関係は別に隠していないし周囲からはほほえましく見守られているけど、実は二人の間には堅すぎる契りや狂気や束縛にもつながりかねない愛情がある、そんなイメージを歌達からいだきました。
次点は、
第八十六首 西行法師
嘆けとて 月やは物を 思はする かこち顔なる わが涙かな
『月を見て、あなたへの思い嘆いたとしても、それは月のせいではないのでしょうが、まるで月のせいだとでもいうような恨めしい顔つきで眺めては涙を流してしまう』
【かこち顔】恨めしそうな顔つき
です。
キーワード:夜 消える 約束
マリウス葉
第五十一首 藤原實方朝臣
かくとだに えやはいぶきの さしも草
さしも知らじな もゆる思ひを
『これほどまで、あなたを思っているということさえ打ち明けることができずにいるのですから、伊吹山のさしも草の燃えるように、私の心があなたを想っては熱く燃えている事をあなたは決してご存知ないでしょう』
【かくとだに】こうであるとだけでも
マリウスは片思いや別れの歌が似合う。異論は認める。別れが似合うのは風磨くんもなのですが、マリウスは朝~昼、風磨くんは夜明けのイメージがあります。思いの届かない相手のことをずっと愛しくおもいながら、相手の幸せを願う。恒久的で尽きることのない愛情で満たされている、けれどどこか寂しさも纏っている。そのような印象を歌達からうけました。
次点は、
第七十七首 崇徳院
瀬を早み 岩にせかかる 滝川の われても末に あわむとぞ思ふ
『流れが早く大きな岩に当たって流れが二手に分かれても、いづれまた一つの流れに
なる急流のように、今はあなたと離れているけれど、必ずまたお逢いしよう』
です。
キーワード:片恋 命 離別
さて、長々とお付き合いいただきありがとうございました。本当は候補になった歌達をすべて紹介したかったのですが、長くなりすぎてしまいますのでまた機会があれば紹介させていただきたいです。
上記のうたは全四十三首ある恋のうたのなかでもごく一部です。恋の歌の他にも季節や旅を歌ったものなど魅力的な歌がまだまだ沢山あります!ぜひあなたの「推し」のうたをみつけてみてください。
ありがとうございました。