ふじの宿

主にドラマやライブの雑多な感想を書いています。

麒麟がくる18話「越前へ」 ネタバレ感想

こんにちは。すっかり週末の楽しみになった大河ドラマ麒麟がくる」18話の感想です。ネタバレを多分に含みますのでご注意くだされ。

 

目次 

 

 

 

 越前へ

1556年(弘文二年) 尾張へ逃げ延びようとする明智一行。そこへ駒ちゃん&菊丸が登場し、尾張へは高政が関をはっており無理だと告げます。

やっぱり最初は尾張に行こうとしていたのですね。美濃篇の次は越前篇と聞いたとき、帰蝶様もいるし信長も道三側だし尾張にはいかないの?史実と違っちゃうけど。と思いましたがそういった事情があったのですね。

兵が手薄な北に向かうことにした一行。左馬之助の言葉から光安叔父上は完全に逃げる気がないことが分かります。あぁ、、もう叔父上は登場なさらぬのでしょうな。個人的には道三ロスより光安ロスが激しいです。

 北への山道を行く一行。途中、伊呂波太夫と合流し、越前へ行くことに。

オノマチ&ハセヒロは「夏目漱石の妻」を思い出します。オノマチきれいだなあ。ここで菊丸が駿河へ帰るため離脱。駒ちゃんに気がある菊丸さん。十兵衛様は菊丸の気持ちは理解してそうなのに自分に向けられる好意にはなぜか鈍い笑。

 

 駒ちゃんの命の恩人

一話から示唆されていた駒ちゃんの命の恩人が十兵衛の父、光綱であると判明します。牧様は光綱様から麒麟の話を聞いていたようですが、十兵衛は知らなかった。麒麟の話は将軍(義輝父)→光綱→駒→十兵衛 ってことかな?

 

 朝倉義景との対面

越前に到着した一行。予告でも目立ってましたがカニカニ!の存在感よ笑。初めて見る大きな市にワクワクしてる明智一行かわいい。

いよいよ朝倉義景と対面ですが…とんでもない曲者感!ピンクベージュがよくお似合いで。ユースケ・サンタマリア、ハマりすぎです。そして藤孝殿!!藤孝どのおおお!!明智のものが逃げてきたら助けてくれと方々に手紙を送っていた細川藤孝殿。十兵衛大好きか。ここから光秀の唯一無二の友となっていくのですね。その藤孝殿とも山崎の戦いでは…と考えると…ぁぁつらい。だめだ、本能寺のかげが段々と頭をよぎるようになって参りました。つらい。

 

金がいるのであろう?くれてやろうぞォ!(この言い方好き)と義景に言われたとき、私の頭には浮かびましたよあの人が。大将首ふたっつ要求するマムシ様が笑。タダより怖いものはない笑。

尾張を動かす力があるか?との質問。むずかしいなあこれ。イエスと言ったら価値を見いだされてそれなりの待遇になるかもしれないけど、そういっていざという時動かなかったら非常にまずいことになりそうだし。ノーといった十兵衛ですがこれも正解かどうかは分からんなぁ。給付金にもノーといった十兵衛。これをもらうと自分を助けてくれた帰蝶様や藤孝殿がもらうのど同義になるからもらえぬと。いやあ、世渡り下手な正直者十兵衛ですが、考えを巡らせた結果正直になってるのがいいですね。十兵衛が去った後、座っていた場所を「もっとえぐるように拭け」と指示している義景様に笑った。

ともあれまた魅力的でくせのある主君の登場にどうする十兵衛負けるな十兵衛!

 
駒ちゃんと煕子様

今回もっともドキドキしていたのはこの二人です。元カノ(違うけど)と今妻が鉢合わするようなもの…どうなる?女の戦いが始まるのか?と心配でしたが、二人とも大人ですね。そんなことはありませんでした。良かったぁ。質屋慣れしてる(不憫)駒ちゃんについていく煕子さま。ここの二人は可愛かった!もっと粘れたのにと憤る駒ちゃんとこれからもお世話になるからこれでよいと言う煕子さま。今後の生活にもう覚悟が決まってる煕子さま、本当にお強いです。光綱様の形見の代わりに自分の帯を売る煕子。これを見て駒ちゃんも納得がいったというか、十兵衛への気持ちに区切りがついたように見えました。こんなにいい人じゃね、認めるしかないよな。つらい。

駒ちゃんとはここでお別れになりましたが、きっと再登場することでしょう。どのように歴史に関わっていくのか楽しみです。そしてまた煕子様と、あわよくば帰蝶様も一緒に女子トークしてほしい。女の子が集まっていると画面が華やぎます。

 

 十兵衛、再起

母、牧とぼろ屋で会話をする十兵衛。自分が何も為せなかった、すべてを失ってしまったことに無力感をつのらせる十兵衛。これに対する牧様の言葉が印象的でした。

「人には浮き沈みがある。沈んだときにどう生きるか。そのとき、そのものの値打ちが決まる

まさに沈んでいる状態の十兵衛。この期間にどう生きるのか、越前篇のテーマになりそうです。

それを聞いて決意をあらたにする十兵衛もよかったです。勝っていても負けていても走る(自分の役目を果たす)馬のように誇り高くありたい、と。ここで光綱父上のお顔が初めてでましたね。十兵衛と雰囲気が似てる!

このシーンでは光が印象的でした。初めこのぼろ屋に入ったときは暗さが印象的で、屋根に穴も開いており虚無感が漂っていました。しかし、このシーンではその穴から光が十兵衛に向かって差し込み、一気に希望に満ちた良いシーンになっていました。絶望に苛まれながら希望を見つけ、前向きに歩きはじめた十兵衛たち明智家。これで終わるかと思ったら…きました…来ましたよ…織田家が。

 

 染谷信長にもっていかれた

明るい越前から一転薄暗い室内に画面が変わります。そう、織田家です。いやあ、前半の越前も新しいキャラクターの登場、歩き始めた明智家と魅力的な展開でしたが…このラスト15分に感情を一気にもっていかれました。すごい。染谷信長すごい。こんなに人間味と狂気をバランス良くもちあわせているとは。染谷将太さんの他作品はあまり見たことがなかったのですが、一気に好きになりました。

謀反を起こそうとしている弟、信勝を見舞いにこいと呼び出す。ダメ、ダメですよ。この作品において見舞いは死亡フラグです。信勝もただ来た訳ではなく…霊験あらたかな水(毒入り)を信長に飲ませようとします。そんな信勝に、病は嘘、おまえを討ち果たそうと呼び出しと言い、信勝への劣等感を語り出す信長。それに対して私兄を羨んでいたのだと本心を吐露する信勝。いやあ、ここは本当によかった。染谷さんもですが、信勝役の木村了さんもすばらしい演技でした。このシーンは是非実際のドラマを見てほしい。

少年誌だったらお互いの気持ちを打ち明け合い、これからは共に歩んでいこうぞ!となるのでしょうが、ここは戦国時代。信長は信勝を…。気持ちだけではどうにもならないのが切なかった。いやはや、とにもかくにも名シーンでした。

 

 雑記

そのほか感じたことをつらつらと。

・十兵衛の着物が美濃にいたときより渋い色になっていて素敵。長谷川博己さんはちょと廃れたというかくすんだ感じの格好がなぜか似合う気がします。好き。

・OPのユースケ・サンタマリア、字面が強い。

・すっかり煕子呼びがデフォルトになった十兵衛いいなぁ。この夫婦好きなので、今後の展開に期待です。

・名プロデューサー帰蝶帰蝶の顔を見にいけはイコール殺せなのですね。こえぇ。

 

次回は久々に京の方々が登場。松永さんになぜか癒やしを感じる。光安叔父上亡き後の癒やし枠になれるか(勝手に)。次回も楽しみです。

公式HPにて、朝倉義景の衣装製作の裏側が公開されていました。面白い記事ですので是非こちらも。

www.nhk.or.jp

それでは。